ココロと時間というものは 

非常に密接に関係していて 

 ココロがなければ 

時間は存在しないし 

 時間が無ければ 

ココロは存在しません 

 過去を悔やんだり 

懐かしさを覚えたりできるのは 

ココロがあるからです 

明日のために 

一年後のために 

計画を立てて物事を進められるのは 

ココロがあるからです 

動物がノイローゼになったり 

自殺したりしないのは 

明日を怖れるココロがないからです 

 小さい子ほど 

時間の感覚は薄くなります 

 生まれてスグなら 

自分とそれ以外の区別もありません 

 今だけです 

 今だけだから 

空気を読んだり 

周りに気を使ったり 

することがありません 

 湧き出た感情をそのまま表現します 

ココロを認識するようになったことで 

時間を意識できるようになったことで 

周りを気にして 

ヒト目をはばかって 

 感情をコントロールできるようになりました  

ただコントロールというのは 

枠を作ってそこにはめ込むことなので 

無理が生じます 

 こうしましょう 

ではなく 

こうしてみたらどうでしょう  

という相手にお伺いを立てて 

お互いが納得できる落としどころを見つける 

という方法が本当は必要なのです 

これはあらゆる関係において 

言えることで 

しつけでも交渉ごとでも 

教育でもこうしろ 

では必ず反発が起こります  

お互いに得心がいく 

丁度良いところを見つけていくという 

作業がとても大切なのです 

 感情も抑えつけると 

反発が起こります 

 大人になるほどに 

抑えつけられる力が強くなりますので 

それを制御できている 

 と勘違いしてしまうのですが  

感情は発露しない限り 

無くなりません 

抑え込めば抑え込むほどに 

圧縮されてエネルギーが高くなっていきます  

そうしていつしか 

抑えきれなくなったときに 

爆発します 

 どういう形で爆発するかは 

そのヒトによります 

 まあ 

弱いところが破壊されますよね 

 胃が弱い 

血管が弱い 

精神的に弱い 

 コントロールしようとしなければ 

溜め込むことにはなりませんが  

感情をそのまま表現することは 

社会生活を送る上では 

様々な軋轢の基になりかねません 

 別の問題が出てしまいます 

その場で感情を抑えるというのは 

非常に人間的で 

社会的な行為ではありますが  

溜め込んでしまわず 

何か別の方法で良い落としどころを見つけて 

すぐに発散させてあげる必要がある 

ということです 

 それが 

例えば怒りだったとして 

 怒鳴りたいのを抑えたのなら 

別の方法で大声を出す 

 殴りたいのを堪えたのなら 

ボールを投げるとか 

別の腕の動きに変換する 

 蹴りたい気持ちを抑えたのなら 

走るとか 

蹴って良いものを蹴るとか 

 笑いを堪えたのなら 

思い切り笑えるビデオや 

舞台や映画を観るとか 

 涙を堪えたのなら 

泣けるもの 

小説でも何でも 

 抑えつける力が弱いとき 

爆発する前に違う形として 

噴出することもあります 

 それは主に治そうと思っても 

治せないクセのようなものとして 

現れます 

なのでそのクセを矯正しようとしても 

原因である 

抑えつけた感情を発散させてあげることがないと 

何度も繰り返すことになるのです 

盗癖とか 

おねしょ 

ウソばかり言うとか 

嫉妬なんてのもそういった部類になります 

 無性に食べたくなるとか 

買い物したくなるなんていうのも 

そうですね 

 流行りのあおり運転なんかも 

その類いでしょうね 

こうなると 

折角社会生活を円満に送ろうと 

感情を抑えてその場を壊さないようにしたことが 

結局別の場で迷惑行為に変換されてしまっている 

ということですので 

 無駄な努力になってしまいます 

 そうならないためにも 

上手に発散させてあげる 

 ということを 

大人として 

覚えておく必要がありますね 

 ここまでお読みいただきまして 

 ありがとうございます 

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