02 松聲館日乗<三脈について>甲野善紀メールマガジン「風の先、風の跡――ある武術研究者の日々の気づき」より

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静岡県伊豆の国市・三島のゆる整体 

KARA-HADA-HUKURAKA 

『からはだふくらか』です 


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2018年9月3日 Vol.179 


02 松聲館日乗<三脈について> 


以下引用


──────────────── 02 松聲館日乗 ──────────────── 
 ◇三脈について  

今年は例年にも増して洪水や土砂崩れなどの災害が多い。 
そうした災害で「いま、この場所にいるべきか、また避難した先は安全かどうか」は、 
誰でも気になることだろう。 
そうした折、
「心得ておくと役立つ」と思われるのが「三脈」の観方である。  

そのため、
今まで何度か私のツイッターに「三脈」のとり方についてツイートしたが、 
再度知りたいという御要望があったので、
先日ツイッターであらためて紹介した。 
そして今回そのツイートの文章を元にして、 
この「松聲館日乗」でも「三脈」について詳しく解説することにした。 
御縁のある方はご参考にしていただきたい。  

生き物には自分が危機に遭うことを何故か予知する能力があるようで、 
例えば船が沈没する前に船にいたネズミがいなくなるという話は昔から有名だ。 
この話に関連して、
ひとつの例を思い出したが、
太平洋戦争の開戦時、 
82隻あった日本海軍の駆逐艦は、
終戦時、
「雪風」1隻を残して、 
すべて沈没したり航行不能になったが、 
この「雪風」にはネズミが非常に多く住み着いていたそうだ。 

余談になるが、
「雪風」は日本海軍の主要な海戦にすべて出撃して、 
ほとんど無傷だったことから「奇跡の駆逐艦」と謳われたそうだが、 
この「雪風」については、 
以前このメールマガジンで野元浩二氏の筆により連載で紹介した。  

また、
スマトラの大地震の時、
その影響は遠く離れたスリランカにまで及んで、 
少なからぬ犠牲者も出たが、
この時、
客を乗せて海辺を歩く筈の象たちが、 
嫌がって山の方に向かったという話は、
かなり知られている。  

人間は大脳が発達して、
こうした動物たちのような野性の感覚は鈍っているが、 
身体はこれだけ文明が発達した社会の中にいても、
まだ驚くほど敏感に働いている。 

 その事を私は「ヒモトレ」を多くの人達に試みてきて実感した。 
例えば厚着の上から緩く腹部に巻いたヒモが、
丸ヒモか平打ちのヒモかは、 
意識では全くわからない。 
勿論当てずっぽうに言っても5割の確率だが、 
「確かに丸ヒモ」あるいは「平打ちのヒモ」と、
 自信を持って言うことが出来る人はいないだろう。

 ところが「小さく前に倣え」のような形で、 
肘を軽く脇に着けて前に出してもらった手首の上に体重をかけて飛び乗ってみると、 
特別に感覚がいいとか、
運動神経が優れているという人でなくても 腹部に巻いたヒモが丸ヒモなら驚くほどシッカリしているが、 
平打ちのヒモでは簡単に崩れる。
これは本当に奇妙な事だが事実である。 

つまり、
身体の感覚は(それが皮膚感覚なのかどうかもハッキリとはわからないが) 厚着の上から緩く巻いたヒモが丸いか平たいかを ハッキリと弁別しているということである。 

こういう能力が残っているところから見ても、 
人間は自分の命が危うくなるような状況に遭うかどうかは、 
どうやら潜在的には知っているらしい。 
そして、
それが天変地異のようなものから、
殺意を持った犯罪、
また交通事故、 
普通に考えれば偶発的な出来事のようなものに至るまで、 
およそ命がかかるような危機は察知するようなのである。  

もちろん、
この能力は科学的に証明できることではない。 
ただ、
事実としてその探知方法が伝承され、 
今まで少なからぬ人達がそのお陰で命が助かってきた。  

そして、
その代表的な方法が「三脈」また「吟味」などと呼ばれるものである。 
これは喉の所の脈と、
手首の脈とを同時に指を当てて、 
その脈がズレていないかどうかを観察するという極めて簡単な方法である。 

観察の仕方は、
左手の人さし指と親指を喉に当てて、
喉の左右の脈を読み、 
その喉に当てている左手の手首の脈を、 
右手で左手の手の甲側の手首に上から重ねるようにして、 
右手の中指、薬指などで左手の脈を読むのである。 

 そして、
この喉の左右と手首の脈とが同期していれば、
命に関わるような変事はないが、 
これがズレると、
今いる場所か、
これから出掛ける途中か、
出かけた先、 
あるいはこれから乗る乗り物が、 
何か重大なトラブルに巻き込まれる事を知らせているということになる。 

私の経験では喉の左右の脈がズレたことはないが、 
喉と手首とがズレたことは、
かつて3回ほどあった。  

最初の経験は、
もうずいぶん前だが、
ちょっとした用件で出かけようとしたが、 
何か気が乗らなかった時の事である。 
出かける仕度をして着替えたが、
そこで脈を確かめるとズレている。 
少し時間をおいて、
再び観たが、
やはりズレている。 
そこで、
どうしても行かなければならない用件でもなかったので、
出かけるのを止め、 
外出用に着替えていた着物を脱いで、
家にいる格好に戻したら、
脈は直ぐに収まった。  

それから、
もう10年くらい前だが、
タクシーに乗っていて、
やはり何か気になり、
 脈を観ると明らかにズレている。 
そこで直にいつも通るルートを変更してもらうと、 
変更して10秒もしないうちに脈は揃った。 

どちらの場合も喉と手首とがズレていた。 
このズレを感知すると、 
それはもう何ともいえない嫌な落ち着かない気分になってくるので、 
一刻も早く何とかしようとする気になってくる。 

「三脈」に関しては、 
古来からこの脈の変化に対応して助かったという様々な実例がいろいろと知られている。 
江戸時代、
京都から江戸に向かう勅使が、
ある本陣に泊まったところ、 
この勅使は常日頃から「三脈」を確かめることが習慣になっていたので、 
宿所の本陣に着いて脈を確かめると、
なんとズレている。 

驚いた勅使は供の者すべてに脈を確かめさせたところ、 
全員の「三脈」がズレていたので「これは危ない。ここには泊まれない」と、 
解きかけた荷物を再び荷造りさせて、
直ぐにこの本陣を出て行ったところ、 
ほどなく裏山が崩れて、
この本陣を押し潰してしまったそうである。  

また太平洋戦争中は、
あちこちが空襲されて、
どこに逃げればいいかわからない時、 
脈を確かめながら逃げ場を探し、
脈の乱れない所に留まっていたら、
周囲は大変だったが、 
その脈の乱れない所は爆撃から免れたという話もある。  

また、
同じく戦争で空襲に備えて防空壕に避難していた人達のうちの1人が 「三脈」を確かめたところズレている。 
そこで「ここにいたら死ぬぞ!」と叫んで防空壕から飛び出した。 
それにつられて2~3人は出たが、
 他の大多数の人達は空襲から避難するために防空壕に入っていたので、 
そこに留まっていた。  

すると焼夷弾がその防空壕の入り口に落ち、
凄まじい熱が防空壕に入って来たが、 
行き止まりの防空壕は逃げ場がなく、
 中に留まっていた人たちは全員蒸し焼き状態となって亡くなったという。 
この戦争中のエピソードは整体協会の創設者である野口晴哉先生がされていた話である。  

その他、
「三脈」の事は知っていたが、
普段は馬鹿にしていた人物が、 
ある時電車に乗る前に確かめるとズレている。 
すると、
何とも嫌な気分がしてきて、
その電車に乗ることを止めたところ、 
その電車が事故を起こしたという例もある。  

この他、
台風で海岸沿いの道を通ったものか、
山沿いの道を通ったものか迷った時、 
脈を観て、
片方はズレていたので、
もう片方を通ったところ、 
その後ズレた方の道は土砂崩れで道が埋まったことを知ったそうだ。  

このように多くの実例があるが、 
現在公機関が「危ないと思ったら脈を確かめましょう」などと言うことは決してない。 
それは「科学的であること」が、
現代社会では、 
どんな法律にも優先するほどの約束事になっているからだろう。 

しかし、
よく考えてみれば現代でも「科学的である」という事に不備な点は多くある。 
例えば最新の航空工学ではヘリコプター等が、 
なぜ安定的に飛行出来るのかは謎になっていると聞く。  

どういう事かというと、 
昔よりずっと進歩した科学的見地から空気の性質などが解明されてきて、 
あらためてヘリコプターがなぜ飛行出来るのかを研究したところ、 
その理由がわからなくなってきたようだ。 

もちろん、
だからといってはヘリコプターの飛行は禁止にならない。 
それは現にヘリコプターは、
経験的にすでに突風や整備不良などという事がなければ、 
安全であることが常識化しているからだろう。 

 しかし、
「三脈」は事が事だけに、
常識化するほど、 
その事実を証明することが出来ないので、 
決して公機関が本気で取り上げることはないのだろう。 
私も「これは確かです」と声高に言うつもりは勿論ない。 
ただ、
迷った時に試されるのもいいかと思い、
御縁のある方に伝わることを願って、 
ここにあらためてその方法と、
今まで知られてきた実例について書いたのである。 

御縁のあった方が、
この「三脈」を利用され、
それで命が助かるようなことがあったら、 
またその事実を後世の人達に伝えていただきたいと思っている。 


引用終わり


三脈というのは

『精選版 日本国語大辞典』にも

載っています


〘名〙 左右の頸(けい)動脈と右手の脈との三か所の脈搏(みゃくはく)を同時に調べて、

その脈搏の整、不整によって吉凶を判断する占法。 

※浄瑠璃・聖徳太子絵伝記(1717)三

「右の手の三脈が三さがり、二あがりにぴんぴんしたる見立也と」


中国の方位術がルーツで

諸葛孔明が使っていたとされる

奇門遁甲や五術(命・卜・相・医・山)のうちの

医術(中国医術)の部分に

この”三脈の法”が記載されているそうです


守田宝丹『災難前知 身体保全法


質屋に丁稚奉公していた守田宝丹は

安政二年大地震に遭遇


店主の田中清助が「三脈法」により

自身の身の安全を確信していたため

冷静に対応、判断でき

従業員らは難を逃れることができた


守田はこの出来事をきっかけにして

災難前知術としての「三脈法」の効果を実感

それ以来一日も欠かさず「三脈法」の実践に取り組み

また

これを世間に拡めようと

明治二十八年に『災難前知 身体保全法』を出版


三脈法のやり方と

三脈法によって災難から逃れた人たちの事例を多数紹介している



著書によると

店主の田中清助は「姓名不詳の医師」からこの方法を教わったとあります


この医師自身も

ある時相模の海辺の村に宿泊した際

脈が乱れている事を不思議に思って

試しに従僕や旅籠の主人とその家族の脈診を試みた


全員の脈が乱れている事で不吉を感じ取った医師は

皆を連れて高台に避難する

そこで再度

全員の脈を診ると

今度は平常に戻っていた


ホッと安心したのも束の間

突然大きな津波が村を遅い

旅館も周囲の家も皆流されてしまった


という体験をしているのだとか


大正十四年には安藤郊南が『即時自在 災難前知術』を発行

内容は守田の著作をベースにして三脈法について考察


安藤が「三脈法」に興味を持ち

実践する様になったきっかけは

大正十二年の関東大震災とのこと


昨今も大地震が続いたり

自動車があらぬ方向から突っ込んできたり

行き違う人に襲われるようなことがあったりと


様々なことが起こりかねません

その日一日程度の災難を予見できるそうですので

毎朝日課にしてみてはいかがでしょう


手は右手とするもの左手とするもの
どちらでも良いとするものがあります


時間がかかるものでもありませんので

両手で見てみるのが良いかもしれません


参照

●「災難前知術」の研究 (1)三脈法を紹介した書物  「災難前知術」としての「三脈法」の成立がいつ頃で、又、誰の創始によるものか・・・今のところ、はっきりした事は判らない。  明治二十八年に守田宝丹が『災難前知 身体保全法』を出版する。守田は著書の中で三脈法のやり方と三脈法によって災難から逃れた人たちの事例を多数紹介している。その中には守田自身が体験した事例も含まれている。  時代は下り、大正十四年に安藤郊南が『即時自在 災難前知術』を著す。内容は守田の著作をベースにして三脈法についての考察を試みている。それに加えて、地震・津波・洪水・火山の噴火・暴風等の自然災害に対する前兆現象や対処法などにも言及している。  守田が災難前知術としての「三脈法」の効果を実感し、又、これを世間に拡めようと決心するに至ったきっかけは、安政二年の大地震であった。  当時十五歳であった守田は、質屋に丁稚奉公していた時に大地震に遭遇する。この時、店主、田中清助(当時五十代)の冷静な対応と判断によって店の従業員たちは難を逃れる事が出来た。  店主の田中が非常事態に冷静な対応が出来たのは、「三脈法」によって、その日何が起きても自身の身が安全であると云う確信を得ていたからである。  守田はこの出来事をきっかけにして、田中より「三脈法」の直伝を受け、爾来、一日も欠かさず「三脈法」の実践に取り組む事となる。  それでは、守田に「三脈法」を伝えた田中清助はだれからこれを教わったのか。  著書には「姓名不詳の医師」とある。この医師、ある時相模の海辺の村に宿泊した際、自身の脈が乱れている事を不思議に思って、試しに従僕や旅籠の主人とその家族の脈診を試みた。全員の脈が乱れている事で不吉を感じ取った医師は皆を連れて高台に避難する。そこで再度、全員の脈を診ると、今度は平常に戻っていた。ホッと安心したのも束の間、突然大きな津波が村を遅い、旅館も周囲の家も皆流されてしまった・・・。  ちなみに安藤郊南が「三脈法」に興味を持ち、実践する様になったきっかけは、大正十二年の関東大震災である。 (2)三脈法の具体的なやり方  次に、「三脈法」のやり方について解説をする。 ①左手の親指と中指を下顎骨の左右の動脈(奥歯の下辺り)に当てる。 ②右手の指を左手首の動脈に当てる。 ③平常は三カ所の脈が一致して

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