"ラクな姿勢"も「ラクじゃ無い」!?

「ラクにしてください」

と言われた時、あなたはどのような格好をとりますか?


恐らく、力を入れていた箇所から力を抜いて、全体的に少し下がる感じになると思います。


重力がありますから、力を抜くと地球に引き寄せられるのは当然です。



普段私たちは何気なくそれに抗って立っています。


ですから、力を抜けば下がるのは当たり前のように思いますが、しかし、私たちの身体には骨があります。


全身筋肉の塊である蛸さんが直立出来ないように、筋肉で立つことは無理で、骨があるからこそ立っていられるのです。


ならば、力を入れようが、抜こうが高さが変化するのはおかしくはないでしょうか?


私共は技術習得以前に姿勢が最も大事だと学んでいます。

筋肉は力を入れる時、必ず収縮します。

つまり、本来的には「力を抜くと身体はより持ち上がる」ハズなのです。


なのに、皆さんは力を抜くと、下がりますよね?


これは、意識出来る部分の力を抜いたことで、代わりに意識出来ていない部分に力が入ったということを意味します。


立っていても座っていても、身体を起こしている以上は、何かが身体を支えています。


それを本当に力を抜いて骨で支えればラクですが、力を抜いたつもりで、どこかしらに無意識に力が入っているのなら"ラクなつもりになっているだけ"なんです。


ですから、ある箇所の力を抜いたことで、別に力の入る箇所が出来ますので、今度はそこを抜いて、また別に力が入るから、またそこを抜いて、ってやっていけると、段々骨で立てるようになってきます。


それはつまり上に引き上がることになります。


骨で支えられる点はいくつもありませんので、どうしても力が抜けてくる程にある形に集約されます。

その姿勢が出来れば、本当にラクにいられます。


逆に、皆さんがフツーに"ラク"だと思っている姿勢は長く続けられないと思います。

つまりそれは全然"ラク"じゃないってことです。



身体の中には太古の海の成分が循環していて、力が入ると、つまり筋肉が縮むと循環は阻害されます。


そうすると、疲れるし、凝るし、痛むし、ということになります。


つまり、本当に"ラクな姿勢"がとれるようになると、酸素や栄養が全身に行き渡り、老廃物が支障なく排泄される、不調の無い身体になるということでもあります。


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かいふく指南処【からはだふくらか】

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