「健康」って何?

日本国憲法の第二十五条には

すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。

とあります。


ですが、その「健康」というのはどういう状態を指すのか?


厚労省のHPを覧ても「健康作り」云々ということは書いてありますが「健康」を説明する部分がありません。


『健康手帳』なるものがあり、ダウンロードしてお使いくださいとありますが。


それを覧ると、まず検診の数値を書き込む頁があり。


「生活習慣病を防ごう」という頁には

食 習 慣: 糖尿病、肥満、脂質異常症(家族性のものを除く)、高尿酸血症、循環器疾患(先天性のものを除く)、大腸がん(家族性のものを除く)、歯周病等
運動習慣: 糖尿病、肥満、脂質異常症(家族性のものを除く)、高血圧症等
喫  煙: がん、循環器疾患(先天性のものを除く)、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、歯周病等

飲  酒: がん、肝臓病、糖尿病、循環器疾患、脂質異常症、高血圧症、認知症等

とあります。


後は「食生活」「運動」「睡眠」に気をつけましょうという頁があります。


「健康寿命をのばそう」という頁には

健康寿命とは、日常生活に制限のない期間を指します。
起床、衣類着脱、食事、入浴などの普段の生活における動作が一人ででき、外出、仕事、家事、学業、運動などに制限がない期間です。

とあります。


つまり、ここで「健康」とは生活習慣病が無く、自分で動けることを指しているんでしょう。


風邪や感染症に罹ることは健康に反しないと言うこと。

介護が必要な障害を持っている方は健康では無いということになります。


まあ、憲法でも「健康」でいてもいいけど、別に健康でいる必要も無いよっていうことになっていますから。

国に対してはいわゆる"努力義務"ってのがありますが、我々国民は健康でいなければならないワケでは無いと。

② 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

しかし、この努力目標も「健康」を促すものではないですね。


世界保健機関(World Health Organization:WHO)は1948年4月7日に、すべての人々の健康を増進し保護するため互いに他の国々と協力する目的で設立されました。WHO憲章において、健康の定義として、病気の有無ではなく、肉体的、精神的、社会的に満たされた状態にあることを掲げ、 人種、宗教、政治信条や経済的・社会的条件によって差別されることなく、最高水準の健康に恵まれることが基本的人権であると謳いました。

大分ハードルが高い感じがしますね。


この"基本的人権"を守られている人が果たしてどれだけあるんでしょう。


WHOは今方向転換してるんじゃないかという気もしますけれども。


病気があっても健康はあるんだということですね。

逆に病気じゃ無くても健康じゃ無いこともあると。


日本の考える健康は恐らくWHOの定義に則ってるんだと思いますが。

まあ、憲法の発布の方が早いので、齟齬がある部分もあるのでしょう。


皆様は「健康」と言った場合、どうお考えですか?

国連の定義とは違いがあるんじゃ無いでしょうか。



私の考える「健康」は

「健康について考えていない状態」

です。


内容についてはまた次回。


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