「女帝論」は皇祖皇宗の大憲に反する-明石散人

IN★POCKET

平成十四年二月号初出


前略


この国で最も大切なことは国体の護持だ。

これが今まさに失われようとしている。


中略


放っておけば神国日本が失われる大変な事態を迎えてしまう。


中略


皇祖皇宗(天照大神と神武天皇)の大憲に反する女帝は

そもそも天皇として成立しない。

天皇とは非合理生の日本精神主義の中にあるからこそ天皇であり、

一般庶民の感情や時の権力者の思惑などとすり合わせる議論が

おきること自体、実は天皇の存在を否定することに直結している。

日本国家第一位の定義は国体の護持の永遠の継続、

国体とは数百万年前から伝わる三種の神器

(八尺瓊勾玉・草薙剣・八咫鏡)の神秘であり、

この神器の継承者が代々の天皇、

そして天皇を定義する第一位は皇祖皇宗の大憲

『大日本国皇位は天照大神、

神武天皇の皇統にして男系の男子これを継承するにある』だ


中略


国体護持と天皇は表裏の関係にあり、

どちらが欠けても神国日本は成立しない。


中略


三種の神器の護持、永遠に男系の系譜を伝えるという奇跡、

この天皇の神秘こそが日本そのものなんだ


中略


日本書紀以来この国はずっと神国と称しているが、

何故この国が神国かと言えば、それは北畠親房が

『大日本は神国なり。

天祖はじめて基をひらき、日神ながく統を伝給う。

我国のみ此事あり。異朝には其たぐいなし。此故に神国と云うなり』

(神皇正統記)と、いみじくも答えを出している。

現在でも天皇は神権の保有者として法の外側に在る。

苗字もない、納税の義務も選挙権もない、皇統譜には記載されるが、

国民の全てが登録する戸籍謄本にも記載されない、

この非合理性の枠組みにある天皇を、皇統を絶やさぬために、

男系が途絶えたら女系を認めるという合理性に結びつけるのは、

取り返しのつかない誤りだ。


中略


皇室典範は変えるべきだ。

元々皇室典範は天皇家の家法なんだから、

日本国憲法と絡めて考えるものではない。


中略


日本国民の思いや常識など問題外だ。

たまたま現在の天皇と

同じ時間を生きているに過ぎない日本国民が、

天皇の皇統譜に口を挟むのはおかしいとは思わないか。

天皇の非合理性が

この国を二千六百五十年以上も守ってきたのであり、

これを認識した上での正論を言うべきだ。


中略


現在の皇室典範は敗戦直後の

昭和二十二年一月十六日に新たに公布されたもので・・・、

ここで庶系庶出の継承を認める条文が削除された。


中略


アメリカが占領政策に

先帝陛下を利用しようと考えていたのは事実だが、


中略


その裏側で天皇制は

占領中だけ継続させればもう御用済みだと考えていた


中略


アメリカに皇室典範へ干渉するよう工作したのは英国だ。

皇室典範から庶系庶出の継承権を削除しておけば、

男系だけで継承していくことは百年でも難しい。

英米はこのことを十分踏まえた上で皇室典範改正に干渉したが、

当時の政治家たちも庶系庶出の皇位継承権を削除すれば、

いずれ皇祖皇宗の大憲に反することは十分判っていた。

当然、その後の政治家達も知っていながら

皇祖皇宗の大憲を無視し続けた。

言うまでもないが、これは現在の政治家達も同様だ。

表向きはいかにも天皇制を尊重するかのような態度をとりながら、

その実、

彼らのほとんどが裏に回れば英米エスタブリッシュの犬だから、

この国から天皇制が消滅したってかまわないと思っている


中略


天皇は法律の外側に在り、日本の歴史と文化の全てを集約し

それを継承している特別な存在であるから、

天皇家に我々一般国民の常識を求めたり、

ましてや諸外国のルールなどで論じるのは、

過去の悠久の日本歴史に敬意を払っていない証拠だ。


所収

巻十二より引用

かいふく指南処【からはだふくらか】

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